Vol.80 2009/01/21
ムロアジを寒風で一夜干し
「大寒」をすぎて温暖な伊豆もぐっと寒くなってきました。気温が下がり強い西の風が吹くとムロアジの一夜干しには最適な季節です。
塩水に漬け上がったムロアジを水洗いした後、おもての干し台に並べます。この魚は身も柔らかく、崩れやすいので、並べながら丁寧になでて開いた表面を整えます。冷たい西が吹くのでこの作業が一番きつくてたいへん!
そのあと網に均等に並べ、干場の中でも特に風向きのよい場所に設置します。これで一昼夜このままで仕上げると魚の身から程よく水分も抜け、しっとりとしてつやのあるきれいな飴色に仕上がります。
出来上がりをいつものように味を見てみましたが、身の水分が絶妙なぐあいにぬけてふっくらとしています。身の香りも良いです。これたべちゃうとあの寒さの中で干した苦労も吹き飛んじゃうんですよね!
伊豆でひものといえばムロアジですから、まだ召し上がったことのない方はぜひ一度食べてみてください。ご注文お待ちしております。
Text: ユウイチ