「タレ」 / 美味しさの技、特製みりん干しの干物づくり
ミリン干しの干物、その甘さを気にされるお客様もおります。もちろんミリン干しは若干の甘さは効かないと美味しくありません。しかし、保存させるために甘味を強くするといった干物が多勢を占める中、万宝は素材を引き立たせる為の醤油ダレにこだわります。
病みつきになるその旨さ!。この醤油漬けタレの塩梅(あんばい)にも時間がかかりました。当店のある須崎半島に昔から伝わる配合をもとにして、充分な試作を繰り返し完成した「オリジナル醤油漬けタレ」です。
さらに、当店では素材の魚によってこの醤油漬けタレそのもの変えます。サンマミリンや太刀魚の醤油干し、この2つの商品でも醤油漬けタレの配合がまったく異なります。青魚や白身などの種類によって、素材と完璧な調和のとれる配合にして漬け込んでいます。旨いミリン干しの干物づくりのためには、この丁寧な作業が不可欠なのです。
その漬け方についても、ただ開いて醤油漬けタレの中にポチャンと漬け込めば良い訳ではありません。漬け込んでいる時間の間、何度も天地をひっくり返して漬け込むのです。この事により全ての素材にタレが均等に染み込み、味を一定に保ちます。そのまま漬け込んだままでは、魚の向きで漬け込み具合にムラが生じ、味が均等にならないからです。これも、当店の手づくりにこだわる理由の一つなのです。